Appleが、年に1度開催する世界開発者会議「WWDC24」が日本時間2024年6月11日午前2時から開催されました。
ホーム画面のデザインが大幅に進化した「iOS18」や初の新OS「visionOS2」などの発表がありました。
この記事では、WWDC24で発表された内容についての最新情報をまとめました。
WWDC24で発表された概要や新製品、最新情報を解説しています。
目次
WWDC24で発表された内容まとめ
Apple恒例のイベントで毎年6月に開催され、WWDCは通常6月の第1週または第2週に開催されます。
WWDC(Worldwide Developers Conference)とはAppleが年に1度開催するApple最大の発表イベントとなり、主に開発者向けのイベントとなります。
ポイント
WWDCは開発者向けのイベントなので、ソフトウェア(新機能・新技術)中心の発表となります。
新しいOSは2024年秋にリリース予定となります。
WWDC24で発表された新製品
発表される中心となるのはiOS、iPadOS、macOS、watchOS、tvOSなどの各種OSや、新しい機能に関する情報ですが新たなハードウェアが登場する年もありますが、今年は新OS「visionOS2」の発表とともに、Vison Pro(国内発売)が登場となりました。
以前から期待されていた新型Macシリーズ(Mac StudioやMac miniなど)はWWDC24で登場しなかったものの、今後のAppleイベントに期待が高まります。
過去のWWDCで発表された新製品は以下のとおりです。
参考
2017年:iPad Pro、iMac Pro
2018年:新製品発表なし
2019年:Mac Pro、Pro Display XDR
2020年:新製品発表なし
2021年:新製品発表なし
2022年:MacBook Air/Pro、USB充電器
2023年:15インチMacBook Air、Mac Studio、Mac Pro、Apple Vision Pro
2024年:Apple Vision Pro(日本国内)
新OSの「visionOS 2」
Apple Vision Pro向けの次期メジャーバージョンとなる「visionOS2」が発表されました。
Apple Vision Proを日本でも6月28日に販売開始となり、販売価格は599,800円(税込)からとなります。
ストレージ容量は256GB、512GB、1TBを選択可能となっています。
日本では新しいOSの登場となりますが、既に米国では以前から発売されていたためバージョン2となります。
ポイント
- 最先端のデザインと軽さ
- 超高解像度ディスプレイ搭載
- 200インチを超える大画面を実現
- Macの複数ディスプレイに対応
- 12個のカメラ、5つのセンサー搭載
- 3D写真撮影やビデオ撮影に対応
- 通常の写真も3D表示に対応
- 空間オーディオに対応
- Digital Crownで没入レベルを調整
- Optic IDでロック解除
- バッテリー駆動時間は最大2時間
- 手のひらタップでホーム画面表示対応
- マウス操作対応
デザインが進化した「iOS 18」
iPhone向けOSである「iOS」の次期メジャーバージョンとなる「iOS18」が発表されました。
アプリアイコンもダークモードに対応し、アプリアイコンの色合い調整に対応するなど「iOS18」はホーム画面のデザインが大幅進化しました。
また、新たなコントロールセンターの機能の追加により、さらに細かくカスタマイズでき使い勝手が向上します。
ポイント
- アプリの自由配置対応
- アプリを好きな色にカスタム対応
- 大型アプリアイコン対応
- コントロールセンターの複数ページに対応
- アプリのFace IDロックに対応
- ロック画面のショートカット変更対応
- 通話録音機能対応
- メッセージの予約送信に対応
- 写真アプリのアップデート
- メッセージのRCS対応
-
ゲームモード対応
iOS18では、ホーム画面の自由度が圧倒的に向上したためより便利に使えるようになります。
アプリ配置や、ダークモードの適用、アイコンのテーマ色が変更などホーム画面のデザインが大きく変わることで、アプリの見た目や操作性が大きく向上します。
iOS18ではついに通話録音機能に対応しますが、非常に興味深い新機能です。
通話が録音されていることを通話の参加者に通知する機能が備わっており、相手に通知されることが予想されます。
自由度が向上した「watchOS 11」
Apple Watch向けOSである「watchOS」の次期メジャーバージョンとなる「watchOS11」が発表されました。
トレーニング負荷の計測が可能になったり、リアルタイム翻訳が強化されたりとさらに便利になりました。
ポイント
- トレーニング負荷の計測が可能
- ライブアクティビティに対応
- 新たなアプリ「バイタル」が登場
- ダブルタップAPIが登場
- 手首で手軽に音声認識可能
新しいOSは、生活がより便利になる新機能が追加されています。
iPadならではの新機能を追加した「iPadOS 18」
iPad向けOSである「iPadOS」の次期メジャーバージョンとなる「iPadOS18」が発表されました。
iOS18同様にホーム画面のデザイン新機能追加やコントロールセンターの刷新に加え、iPad初の電卓など新機能が登場しました。
ポイント
- ホーム画面のパーソナライズ
- 写真アプリのアップデート
- カスタマイズ可能なフローティングタブ
- 手書き計算や変数に対応した計算機アプリが登場
- 手書き文字のリアルタイム修正対応
iPadの特徴を活かす新機能の追加やアプリの刷新で、より使い勝手が向上します。
iPhoneミラーリング対応の「macOS Sequoia」
Mac向けOSである「macOS」の次期メジャーバージョンとなる「macOS Sequoia(セコイア)」が発表されました。
MacBookなどでiPhoneの画面のミラーリングなど、連携機能が大幅に強化されました。
ポイント
- iPhone画面をMacにミラーリングに対応
- iPhoneの通知同期に対応
- ウィンドウサイズの自動調整に対応
- ウィンドウの整列機能に対応
- パスワード管理アプリが登場
ホームアプリ刷新の「tvOS 18」
Apple TV向けOSである「tvOS」の次期メジャーバージョンとなる「tvOS18」が発表されました。
俳優や音楽の情報などを表示することができる新機能「InSight」が追加されました。
また、機械学習とコンピュテーショナルオーディオを活用した「対話を強調」機能も強化されています。
ポイント
- InSight機能で様々な情報を画面表示
- 対話の強調機能に対応
- ホームアプリの刷新
- ゲストアクセスに対応
- Appleサービスのアップデート
Apple TV、HomePodなどの使い勝手がさらに向上します。
AirPodsの新機能
AirPodsの新機能が発表されました。
AirPods Pro(第2世代)に新たなジェスチャーコントロールや声の分離機能が追加され、より便利になりました。
ポイント
- 首を振るだけでSiri操作が可能
- 「声を分離」機能のアップデート
- ゲームプレイ中の音声レイテンシ大幅低減
- 16ビット48kHzのオーディオ品質で通話対応
Apple初のAI「Apple Intelligence」登場
AppleがついにAI機能を発表しました。
テキストや画像生成だけでなく、それらを活用してメッセージの送信などさらに便利に活用することができるようになります。
写真アプリでも、AIを活用した新しい編集機能が追加され、ボイスメモで録音した内容も自動で描き起こされるようになります。
ポイント
- Siriが大幅なアップデート
- 絵文字が自由に作成できる「Genmoji」登場
- 画像生成に対応
- ChatGPTに対応
- 複数アプリを横断した処理に対応
- プライバシーに配慮された設計
通知の最適化や写真ライブラリとメッセージアプリの連携対応、複数アプリの連携機能が特徴です。
まとめ
2024年の世界開発者会「WWDC24」では、Appleの次期OSであるiOS18やiPadOS18、macOS Sequoia、watchOS11などの新機能、追加機能の最新情報が登場しました。
OSの大幅な進化により、次期モデルのiPhone16やApple Watch 10などで最大限の恩恵を受けられるようになり、今後の新製品登場にも期待が高まります。
Source:Apple