こんにちは、もちふゆです。
バンドで何度もシンセ(キーボード)が無い楽曲を、まるでシンセ(キーボード)パートがあるかのようなレベルで演奏してきました。
実は鍵盤パートが無い曲は鍵盤弾きにとってチャンスなのです。
シンセ(キーボード)は使い方次第で無限の可能性があります。
ギターやドラムの音も出せますし、当然ピアノやオルガンの音も出せますし、他の楽器では出すことのできない電子音を出すことができます。
今回は、もしもバンドでシンセ(キーボード)パートが無い楽曲を演奏するときのアレンジ方法を私の体験談で解説していきます。
目次
多彩なシンセ音を鳴らしてアイデアを出す
シンセ(キーボード)はいろいろな音が出るので、アレンジの幅が広がります。
ポイント
まずは、鍵盤で鳴らせる音色を実際に鳴らしてみることが大切です。
また、楽曲の曲調を把握することが大切です。
鍵盤の中に入っている音色数は数百~数千種類もの音色が内蔵されています。
自分自身がイメージする曲の雰囲気を当てはめていきます。
曲のイメージを音色で表現する
- カッコイイ系、バラード系 ⇒ ストリングス系音色
- かわいい系、ポップ系 ⇒ ブラス系音色
- ロック系、ジャズ系 ⇒ オルガン系音色
- テクノポップ系、EDM系 ⇒ シンセ系音色
上記のとおりです。
これは例ですが、私はこのように楽曲が持つ曲調にイメージ付けをして音色の選定をしています。
選定には正解はないです。「雰囲気に合う」ことが大切ですね。
楽曲が持つ曲調を理解する
曲の雰囲気を掴まないと、どのような音色が合うかイメージがつきません。
そのため、曲調を把握して音色を上手く盛り込んでいくことが必要です。
曲調に合う音色選定
- 明るい曲調 ⇒ シンセ、ストリングス、オルガン、ベル系、ブラス系
- 暗い曲調 ⇒ バイオリン系、ストリングス、ピアノ
- 静かな曲調 ⇒ バイオリン系、ストリングス、エレピ
- 激しい曲調 ⇒ シンセ(コンプ系、リード系)、オルガン
- 綺麗な曲調 ⇒ ストリングス、ベル系、ピアノ、エレピ
上記のとおりです。
曲調に合わせて音色選定をすると意外と音の鳴らし方次第で実は何でも使えそうに見えます。
しかし一番は"曲のイメージを音色で表現する"ことが大切ですね。
実際に楽曲を聴きながら音色確認する
楽曲を聴きながら、音色を鳴らすことでシンセ(キーボード)から鳴るサウンドと合うか確認できます。
必ず実際に曲を再生しながら音色選定をしたほうがいいですね。
いろんな音を試して選定しましょう。私はよくSEも取り入れています。
注意ポイント
本当にその音色が必要であるのか、考えながら音色選定する必要があります。無意味な音を入れてしまうと曲全体のイメージが全く変わってしまったり、不要な音が鳴っているように聞こえてしまうので注意が必要です。
鍵盤パートが無い楽曲の必殺アレンジ
曲を聴いて自分の頭の中にイメージが沸き、アウトプットすると良いサウンドが鳴らせます。
それは「アレンジ力」や「発想力」が大切なんだと思います。
初心者の方や急遽セッションをしなくてはいけない場面に鍵盤パートが無い楽曲に困った際の改善策をご紹介します。
パワーコードで演奏する
どうしても、シンセ(キーボード)パートがない楽曲を演奏するときにパワーコードを使い長い音を鳴らすと効果的です。
全音符などを弾きながら様子を見る。←とても簡単です。
ポイント
パッド系の音色を使用してコードを二分音符、全音符の中が白抜きされた音符で鳴らしたり、盛り上がる部分ではオルガンやブラス音色を強めに鳴らして変化を付けるとおすすめです。
音色もそこまで悩まず、"曲のイメージを音色で表現する"ようにすればOKです。
あまりテクニックにこだわらず、とりあえず音を鳴らしたい時はパワーコードで乗り切ればいいと思います。
また、少しリズムに乗ってリズムを付けながら演奏すると音の表現が高まります。
ただ、「キーボードうるさいよ!」に注意しなければいけません。
他の楽器や音の距離感を考慮して音のバランスを調整する必要があります。
ボーカルパートを鍵盤で弾いてみる
イメージ的には、ボーカルパート(メロディライン)をそのまま演奏するのではなく「コーラス風」に演奏するのが好ましいです。
音色もあまり前にでる音「シンセリード系、ブラス系」を控えて「ストリングス系、ベル系」など、音の距離感的に奥で鳴るような音色にします。
注意ポイント
一番は、ボーカルの邪魔をしてはいけません。
ボーカルからすれば、自分の声量より大きいシンセ音が鳴っていては、ボーカルがかき消されますから歌うのが辛くなります。
ボーカルが歌いやすいように「カラオケ音源」をイメージして弾いてみるとよいです。
私はよく、右手(メロディ)でボーカルを支える形で音色を加えてボーカルパートを弾き、左手でコードを弾いたりします。
シンセ(キーボード)パートが無い=チャンス
鍵盤パートが無いというのは、シンセ(キーボード)弾きにとってはまさに天国です。
ピンチではなく、チャンスという認識に変換してこのチャンスを無駄にしてはいけません。
ポイント
楽譜が無い、パートが無い ⇒ 弾かない
は大きな間違いです。
楽譜が無くて、パートも無ければ自由自在に演奏すればよいのです。
自分自身で考えて、オリジナルパートを作成していきます。アレンジ力や音楽的思考力が試される場です。
楽譜にはコードが振ってありますがそれを使ったり、ピアノソロのようなカッコイイ奏法で奏でたり、何とでもできます。
おわりに:鍵盤の弾き方は1つではない【無限大です】
バンドでのシンセ(キーボード)演奏の基本は、目立つ音色を選定して、自分自身が演奏できる能力の範囲で処理し演奏することです。
楽譜を見て完全にそのまま弾く必要はあまりありません。
「ラフでもいいから自作しよう」というアレンジ的思考にシフトするのが最大のポイントです。
自分なりにアレンジして演奏するとスキルアップにも繋がりパフォーマンス向上となります。
私は上記の通り、「無いなら作ればいい。」を常に意識しています。
以上、参考になれば幸いです。