AirPods Proは音質だけでなく、使い勝手など使用感も非常に快適なワイヤレスイヤホンです。
2022年9月に3年ぶりとなる新型モデルの「AirPods Pro 第2世代」が登場しました。
第2世代は初代AirPods Proとどれほどの性能の差があるのでしょうか。
この記事では、AirPods Pro 第2世代と初代AirPods Proを実際に使ってみてわかった違いを徹底比較していきます。
AirPods Pro 第2世代が気になっている方、買い替えを迷っている方は参考にしてください。
目次
AirPods Pro 第2世代と初代AirPods Proを比較
AirPods Pro 第2世代は、デザインは大きく変わっていないものの、第1世代の性能や機能を引継ぎさらに進化したモデルになっています。
スペックを比較すると以下のとおりです。
第2世代 | 第1世代 | |
イヤーピース | カナル型 | カナル型 |
連続再生時間 | 単体:最大6時間 ケース併用:最大30時間 |
単体:最大5時間 ケース併用:最大24時間 |
充電時間 | 5分充電で1時間再生可能 | 5分充電で1時間再生可能 |
防水性能 | イヤホン:IPX4 ケース:IPX4 |
イヤホン:IPX4 ケース: - |
対応コーデック | AAC / SBC | AAC / SBC |
通信 | Bluetooth5.3 | Bluetooth5.0 |
チップ | H2チップ | H1チップ |
充電ポート | Lightning | Lightning |
充電方式 | Qi充電器/Lightning/USB-C MagSafe/Apple Watch充電器 |
Qi充電器/Lightning |
ノイキャン機能 | ノイズキャンセリング 適応型環境音除去 |
ノイズキャンセリング |
外音取り込み | ○ | ○ |
空間オーディオ | ○ | ○ |
音質調整 | タッチコントロール | - |
ケーススピーカー | ○ | - |
装着検知 | ○ | ○ |
片耳使用 | ステレオ | ステレオ |
イヤーチップ |
XS/S/M/L | S/M/L |
重量 | 約50.8g(ケース込み) | 約45.6g(ケース込み) |
価格 | 39,800円 | 30,580円 |
スペックを見ると、初代と比べてバッテリー持続時間が向上したり新たに新機能が搭載されています。
また、タッチコントロールにより上下スワイプで音量調整が可能になったりと便利な進化を遂げています。
では、実際の性能や使い勝手はどのくらいの差があるのか徹底比較していきます。
デザインの比較
並べて比べて見ると、一見変わらないように見えますが機能が追加され、進化しています。
ケースの違いは以下のとおりです。
第2世代 | 第1世代 | |
スピーカー | ○ | - |
探す機能 | ○ | - |
ストラップホール | ○ | - |
耐汗耐水性能 | IPX4 | - |
充電ポート |
Lightningモデル USB-Cモデル |
Lightning |
本体重量 | 約50.8g | 約45.6g |
便利な機能が追加され、使い勝手が向上しました。
ケースの底面には「探す機能」に対応したため、スピーカーが搭載されました。
右側面にはストラップホールを搭載したため、ストラップを使ってケースをバッグにしっかり取り付けられたりキーホルダーなどの装着も可能です。
ポイント
- 「探す機能」に対応しケースにスピーカー搭載
- 右側面にストラップホール搭載
また、実際にどちらも使っていて、ケース重量やサイズの違いは感じられないレベルです。
イヤホン本体はマイクの配置が変わり、黒い部分(通気口)が若干小さくなりました。
大きなデザインの変化はありません。
ノイズキャンセリング機能の比較
周囲の環境音をシャットアウトするノイズキャンセリング機能ですが、Appleが「2倍」性能が向上と言っている通り確かに強力になっています。
周囲の音が完全にゼロになることはありませんが、生活音のノイズは消えました。
初代と比べてさらに音楽を聴く上で、耳障りな環境音をしっかり除去してくれるようになりました。
ノイズキャンセリングの効果
交通量の多い道 | 車の走行音などは静かに聞こえる |
電車内 | 走行音はほぼ聞こえない ドアの開閉音は聞こえない アナウンスは小さく聞こえる |
駅改札口 | ピーン・ポーン(誘導サイン)は聞こえる |
カフェ | やや食器の音が聞こえる |
スーパー | がやがや音が消える |
工事現場 | 金属音などが遠くで聞こえる |
人の声 | 遠くで喋っているように聞こえる |
掃除機の音 | 1/3ほどの音になる |
エアコンの音 | 聞こえない |
換気扇の音 | 聞こえない |
様々な場所でのノイズキャンセリングの効果を試しましたが、閉塞感のないノイズキャンセリングに仕上がっていて非常に優秀だと感じました。
ポイント
第1世代と比べてノイズキャンセリング性能は確実に上回っています。
日常の騒音から隔離された世界観が広がる印象です。
音楽を再生していない状態でノイズキャンセリングをオンにした瞬間、静寂に包まれる感動を是非味わってもらいたいです。
外部音取り込みモードの比較
外部音取り込みモードは、初代と比べて環境音や自分の声の取り込みが自然でイヤホンを装着していないような開放的でクリアな音になっています。
コンビニなどでの買い物や誰かと会話する際にさらに聴きやすくなりました。
初代では音楽を止めないと外部の音が聴き取りにくかったのが、音楽を止めなくてもクリアに聞こえるようになったのは大きな進化です。
ポイント
初代と比べて圧倒的に性能が向上し、イヤホンを耳から外す必要がなくなりました。
また、外部音取り込みモードの新機能として 「適応型環境音除去」機能が搭載されました。この機能によって、周囲の音を取り込んだ際に工事の音などの大きな音を軽減してくれます。
ポイント
初代とは異なり外の音が聞こえてくる中で、騒音や不快な音のみを除去してくれるようになりました。
外部音取り込みの精度はかなり向上していて、ほぼ耳で聞いているのと同じくらいの感覚です。
音質の比較
AirPods Pro 第2世代は最新のH2チップが搭載され、ドライバとアンプも再設計されました。
初代と比べると低域の音圧が増していて、音質がアップデートされていることが分かります。
ポイント
第1世代:原音に忠実なサウンド
第2世代: 透明感のあるパワフルなサウンド
AirPods Proはフラットな音で特徴が無いことが印象的でしたが、第2世代で大きく変化しました。
操作性の比較
AirPods Pro 第2世代は感圧タッチセンサー式となっていて、直感的で使いやすい操作感です。
新しいタッチコントロールが搭載されていて、ついにイヤホン単体で音量調整が可能になりました。
ポイント
第1世代:イヤホンでの音量調整なし
第2世代:イヤホンでの音量調整あり
iPhoneやApple Watchを使わず、AirPods Proのステムを上下にスライドするだけで音量を調節できて便利です。
1回押し | 再生/一時停止/電話応答 |
2回押し | 次の曲へ |
3回押し | 前の曲へ |
長押し | モード切替/Siri |
上下スワイプ | 音量調整 |
他の操作は第1世代と同じく、リスニングモードの切り替えや曲の再生や一時停止などはスムーズに行えます。
バッテリー持ちの比較
初代と比べると連続再生時間は大幅に向上しています。
イヤホン単体で1時間30分も長く、ケースと併用すると6時間も長く使用することができます。
第2世代 | 第1世代 | |
イヤホン単体 | 6時間 | 4.5時間 |
ケース併用時 | 最大30時間 | 最大24時間 |
初代は使っていて充電が切れることが多々ありましたが、6時間も単体で使えるのは十分だと感じました。
充電方法の比較
充電方法も初代とは異なり、USB-CまたはLightningケーブルはもちろんQIやMagSafe、Apple Watch充電器でも充電が可能になりました。
ポイント
充電の自由度が向上しました。また、充電開始時にベルの音がAirPods Proケースから鳴るようになりました。
Apple Watchを持っている方は充電器を統一できたり、空いている充電器を使用できたりと使い勝手が向上しました。
第2世代 | 第1世代 | |
充電方法 | ・USB-C/Lightningケーブル ・Qi規格のワイヤレス充電器 ・MagSafe充電器 ・Apple Watch充電器 |
・Lightningケーブル ・Qi規格のワイヤレス充電 |
価格を比較
AirPods Pro 第2世代は、価格が39,800円(Apple公式価格)となります。
初代との価格(発売当時)の比較は以下のとおりです。
ポイント
第1世代:30,580円
第2世代:39,800円
安さを重視する場合はAirPods Proは一段と高く感じる価格設定となっていますが、価値が還元されて元が取れるガジェットは生活満足度が格段に上がります。
AirPods Pro 第2世代と初代AirPods Proどっちを買うべき?
結論、今買うならAirPods Pro 第2世代がおすすめです。
見た目は初代AirPods Proと変わりませんが、機能や性能は圧倒的に向上しています。
ポイント
価格が下がった初代AirPods Proを購入するよりも、今後3年ほど先を見据えたアップデートとなっているAirPods Pro 第2世代がおすすめです。
さらに今後のファームウェアアップデートによりどんどん進化していきます。
AirPods ProはファームウェアのアップデートやiOSのアップデートをすることで、新たな機能や性能強化を実現することがでるので非常におすすめのイヤホンです。
まとめ
AirPods Pro 第2世代は、初代と比べると想像以上に進化している印象です。
長期的にどちらも使用してみて、初代AirPods Proと比べると第2世代は性能だけでなく使いやすさが圧倒的に向上したと感じます。
ポイント
4万円弱の高価格ワイヤレスイヤホンですが、機能性や使い勝手が良く、長く使っていけるモデルです。
今後3年ほど先を見据えたアップデートとなっているため、いま欲しい方は買うべきと言えます。
一段と進化したノイズキャンセリングの効果や音質を試してみる価値は大きいです。