毎年新たな機能が追加され進化していく楽しみなiPhoneですが、遂に新型iPhone16シリーズが登場しました。
iPhone14 Proユーザーで2年サイクルで買い替えしたい人にとっては、iPhone16 Proへの買い替えを悩むと思います。
この記事では、新型iPhone16 ProはiPhone14 Proからどのくらい進化しているのかまとめて比較していきます。
iPhone14 Proを使っている方でiPhone16 Proを買うべきか、来年のiPhone17 Proを待つべきか買い替え時期で悩んでいる方は参考にしてください。
目次
iPhone14 ProとiPhone16 Proの違いを比較
iPhone14 Proは2022年9月に発売され、当初はマイナーアップデートと言われていましたが初のダイナミックアイランドを採用したディスプレイでカメラも初めて48MP対応と大きく進化した年となりました。
iPhone14 Proを使っているユーザーは2023年9月に初のUSB-Cポートを搭載したiPhone15 Proを見送り約2年使用しているユーザーが多いと思われます。
バッテリー最大容量も80%台に突入し、最新のiPhoneの新たな魅力を手にしてみたいと考える人も多い印象です。
iPhone14 Proから進化したポイントは下記のとおりです。
進化ポイント
- ステンレスからチタンフレームに進化して耐久性向上
- アクションボタン搭載で使い勝手向上
- カメラコントロールボタン搭載で使い勝手向上
- USB-C端子搭載で充電速度とデータ転送速度が向上
- スタジオ品質の4マイクアレイ搭載で高音質撮影可能
- 本体重量が7g軽量化
- 画面のサイズが6.1インチから6.3インチに大型化
- ディスプレイベゼルが最も細く画面の視認性が向上
- 搭載チップがA16 BionicからA18 Proに進化
- メモリが6GBから8GBに向上
- Apple Intelligenceに対応
- 48MPメインカメラに5x光学ズーム搭載
- 反射防止レンズコーティング採用
- マクロ写真撮影が48MP対応
- 最大4K120fpsスローモーションビデオ対応
- 風切り音の低減に対応
- 空間写真/空間ビデオ撮影(1080p、30fps)対応
- バッテリー持ちが4時間向上
- MagSafe経由で25W充電に対応
- 第2世代の超広帯域チップ搭載
- Wi-Fi 6からWi-Fi 7にアップデート
2年間の進化はかなり多いといった印象で、これらは買い替える指標ともなりそうです。
そんなiPhone16 ProはiPhone14 Proユーザーが買い替えるべきなのか、性能や使い勝手の比較を解説します。
デザインを比較
iPhone16 Proのデザインは、iPhone14 Proからは大幅な進化を遂げています。
iPhone14 Proでは無かった筐体チタンフレームが採用され、アクションボタンやカメラコントロールボタン、USB-C端子が搭載されています。
また、画面サイズが6.1インチから6.3インチに大きくなりましたが、本体重量は7gも軽量化されていて使い勝手が向上しました。
iPhone16 Proから初めて搭載された機能として、写真や動画撮影をワンボタンで操作できる新ボタン「カメラコントロール」が本体に搭載されました。
画面を操作しないで本体側面にある新たなボタンで撮影したり、カメラの設定を調整することができます。
iPhone14 Proと比べてデザインや筐体機能が大きく進化しています。
iPhone14 Pro | iPhone16 Pro |
ステンレス | チタニウム |
ミュートスイッチ | アクションボタン |
ー | カメラコントロール |
Lightning端子 | USB-C端子 |
USB 2 (最大480Mb/s) |
USB 3 (最大10Gb/s) |
Dynamic Island | Dynamic Island 画面のベゼル最細 |
従来のマイク | スタジオ品質の4マイクアレイ |
重量は206g | 重量は199g |
従来のマイクからiPad Proなどにも採用されている「スタジオ品質の4マイクアレイ」に変わったことで、動画撮影や録音の際に音をより鮮明に記録できます。
また、iPhone14 ProではLightning端子ですがiPhone16 ProではUSB-C端子のため、この変化を買い替え理由とする人も多いと思います。
ディスプレイを比較
iPhone14 Proでディスプレイがノッチからダイナミックアイランドへ刷新されましたが、iPhone16シリーズも引き続き採用され、画面サイズが6.1インチから6.3インチに大型化しベゼル幅も細くなり視認性が大幅に向上しました。
ディスプレイの明るさや画質には変化がありませんが、ディスプレイの最小輝度が1ニトになりバッテリーの駆動時間が向上しました。
iPhone14 Pro | iPhone16 Pro |
6.1インチ | 6.3インチ |
ー | ベゼルスリム化 |
Super Retina XDRディスプレイ | Super Retina XDRディスプレイ |
2,556 x 1,179(460ppi) | 2,622 x 1,206(460ppi) |
ProMotionテクノロジー | ProMotionテクノロジー |
2,000,000:1コントラスト比(標準) | 2,000,000:1コントラスト比(標準) |
最大輝度1,000ニト(標準) ピーク輝度1,600ニト(HDR) ピーク輝度2,000ニト(屋外) ー |
最大輝度1,000ニト(標準) ピーク輝度1,600ニト(HDR) ピーク輝度2,000ニト(屋外) 最小輝度1ニト |
画面のリフレッシュレートは120Hzとなり、常時表示ディスプレイにも引き続き同様に対応しています。
チップ性能を比較
iPhone16 Proは3nmプロセスで製造された「A18 Pro」チップ搭載となり、処理能力が大幅に向上しました。
iPhone14 Proと比較して、最大30%速い6コアCPUを搭載し、最大40%速い6コアGPUを搭載しています。
iPhone14 ProはA16 Bionicを搭載しており、構成は2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU、5コアGPU、16コアNeural Engineとなります。
A18 Proチップは処理性能だけでなく電力効率も大幅に向上し、iPhone14 Proよりもさらに快適な動作を実現します。
Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)は、Apple独自の最新AI機能でSiriをはじめとする多くの機能が大幅に進化する見込みでiPhone14 Proは非対応ですが、iPhone16 Proでは対応しています。
iPhone14 Pro | iPhone16 Pro |
A16 Bionic 5nmプロセス |
A18 Pro 3nmプロセス |
6コアCPU 5コアGPU |
6コアCPU 6コアGPU |
ー | Apple Intelligence対応 |
16コアNeural Engine | 16コアNeural Engine強化でAI特化 |
メモリ6GB | メモリ8GB |
ー | AV1デコーダー |
iPhone14 ProとiPhone15 Proを比較してもGPU性能が約1.2倍向上しているため、iPhone16 Proでは3Dゲームなどがより滑らかで快適に楽しめます。
iPhone14 Proと比べて普段使いで驚くほどの速さを体感できるレベルなのかは微妙な印象ですが、AI性能をより重視するなどパフォーマンス向上に期待が高まっています。
カメラ性能の比較
iPhone14 Proから比べるとiPhone16 Proはカメラ性能だけでなく機能も大きく進化しています。
48MPの超広角カメラレンズが搭載され、光学倍率0.5倍で撮影した場合、より高解像度での写真が撮影できます。
カメラ機能については、iPhone14 Proにはなかった多くの機能が追加されていて撮影がより綺麗に、便利になりました。
iPhone14 Pro | iPhone16 Pro |
広角:4800万画素 超広角:1200万画素 望遠:1200万画素 |
広角:4800万画素 超広角:4800万画素 望遠:1200万画素 |
フロントカメラ:1200万画素 | フロントカメラ:1200万画素 |
光学ズーム:0.5/1/2/3倍 | 光学ズーム:0.5/1/2/5倍 |
第2世代のセンサーシフト 光学式手ぶれ補正 |
第2世代のセンサーシフト 光学式手ぶれ補正 |
48MP高解像度写真 | 24MP/48MP高解像度写真 |
スマートHDR 4 | スマートHDR 5 |
深度コントロール対応 ポートレートモード |
最新世代の ポートレートモード |
マクロ写真撮影 | 48MPマクロ写真撮影 |
アクションモード 最大4K30fpsのProResビデオ撮影 ー ー 1080pスローモーションビデオ ー ー |
アクションモード 最大4K120fpsのProResビデオ撮影 Logビデオ撮影 アカデミーカラーエンコーディングシステム 最大4K120fpsスローモーションビデオ 風切り音の低減 オーディオミックス |
ー | カメラコントロール機能 |
ー | 反射防止レンズコーティング |
ー | 空間ビデオ撮影(1080p、30fps) |
また、既存の写真(JPEGファイル)をロスレスでJPEG XLに変換できる新しい機能にも対応しています。
カメラ機能を求める人にとってはiPhone16 Proは嬉しい進化になります。
バッテリー性能の比較
iPhone16 Proはバッテリー容量と充電性能が大幅にアップデートされていて、iPhone14 Proユーザーは充電の持ちの長さを体感できる印象です。
また、Apple純正MagSafe充電器を組み合わせてワイヤレス充電を行った場合、最大25Wで高速充電できるようになりました。
より大型なバッテリーを搭載し、より高速な充電を実現することが可能になりました。
iPhone14 Pro | iPhone16 Pro |
最大23時間 (ビデオ再生) |
最大27時間 (ビデオ再生) |
3,200mAhバッテリー | 3,577mAhバッテリー |
最大27Wの高速充電 | 最大40Wの高速充電 |
MagSafe経由で15W充電 | MagSafe経由で25W充電 |
ー | バッテリーの状態 詳細表示機能 |
ー | 上限80%機能 |
iPhone14 Proには対応していない機能として、iPhone15シリーズや2024年モデルのiPad Proなどにも対応している「バッテリーの状態」の詳細表示に対応します。
「バッテリーの状態」ではバッテリーの最大容量だけでなく、充電回数や製造日などが表示されるようになります。
また、Apple WatchだけでなくiPhoneやiPadにも搭載されている「上限80%」機能についてもiPhone14 Proは非対応でしたがiPhone16 Proでは使えるようになります。
iPhone14 ProはもちろんiPhone15 Proと比べてもバッテリー容量が増加し、充電機能も向上しているためiPhone16 Proに買い替えるiPhone14 Proユーザーにとっては嬉しい進化ポイントといえます。
iPhone14 ProからiPhone16 Proに買い替えるべきか
iPhone14 Proから新型iPhone16 Proに買い替えをする方は、多くのアップデートに価値を感じる印象です。
こんな方におすすめ
- そろそろ最新iPhoneにしたい!
- 新機能を使いたい!
- USB-C端子で充電したい!
- 新ボタンを使ってみたい!
- 普段からカメラをよく使う!
- バッテリーの減りが気になる!
iPhone16 Proは、iPhone15 Proと比べて普段の使い勝手に大きな変化があるとは言い難いかもしれませんが、iPhone14 Proからならより多くの便利な機能が搭載されていて満足度は高い印象です。
まとめ
iPhone16 Proは2022年モデルのiPhone14 Proにはなかった機能をかなり多く搭載し、性能も強化されて使い勝手が大きく向上しています。
新機能に魅力を感じない方は、iPhone14 ProでもiPhone16 Proと変わらずダイナミックアイランドを採用していてカメラも48MP対応で性能は驚くほど変わったわけではないので、来年のiPhone17 Proを待つのも手。といった印象です。
iPhoneは毎年着実に進化を遂げるため、そろそろ最新モデルにしたい方やiPhone14 Proにはない機能を使いたい方は買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
1年以上の所有欲を満たす満足感を得ることは確実です。
Source:Apple