こんにちは、もちふゆです。
私はピアノ歴25年、シンセ歴11年です。
「継続は力なり」ですね。趣味も継続することが大切です。
音作りとは、例えば1台シンセ(キーボード)を購入した際に、プリセット音からいろいろと変化させて出したい音を作るのか?それともまったくゼロの状態から音を作り出すのか?
今回は上記を深堀りしていきます。
シンセサイザーの音作りは奥が深くて難しいイメージかもしれませんが、簡単に作って鳴らしてOKです。
目次
プリセット音色を使いこなす
プリセット音色(preset)とは、シンセ鍵盤内にあらかじめプログラムされている音のことです。
もともと用意されている音ですが、加工や鳴らし方次第で多彩な音色を出すことができます。
最近のシンセ鍵盤の音色数は1,000種類以上を内蔵しており、一から作るよりも簡単で加工していけば面白い音が作れます。
複数の音を組み合わせて音圧を上げる
ポイント
ストリングスならストリングスの種類を聴き比べて、2つ以上の音を重ねて音圧を上げます。
例えばですが、ストリングスの音が細い音で音があまりはっきりしない場合はレイヤーなど使用して、ストリングス音色を増やし音圧を上げると良いです。
ストリングス系+バイオリン系 の音色を何種類か組み合わせることでも奥行きがある音が鳴ります。
音の組み合わせというのは実際に聴いて作り出すことが必要です。
シンセの音色系は、必要以上に様々な音色と組み合わせると音の表現が変わり楽曲に変化があるので注意する必要があります。
SOUND MODIFYを活用して音色を変化させる
シンセに物理的についている、「つまみ」等でリアルタイムに音色を変化させます。
プリセット音色をSOUND MODIFYを使い、音に変化を付けることでもともと入っている音色も表現力が倍増します。
ポイント
音色の変化のしかたを変えるENVELOPE(ATTACK / RELEASE)
エンベローブ(ENVELOPE)とは、音色の音が鳴り始めてから消えるまでの音量の変化を表現するものです。鍵盤では、鍵盤を押してから離すまでの変化となります。
✔ アタック・タイム
キーを押してから音が立ち上がるまでの時間です。
✔ ディケイ・タイム
音が立ち上がってからサスティン・レベルに達するまでの時間です。
✔ サスティン・レベル
キーを押している間、ずっと持続する音のレベルです。
✔ リリース・タイム
キーを離してから、音が消えるまでの時間です。
用語を覚えておくと、実際に変化させた時に覚えやすいですね。
また、音色の設定によっては効果が得られないものが存在します。(シンセ鍵盤で異なります。)
ポイント
音質を変化させる(CUTOFF / RESONANCE)
音の成分を周波数などによって削ったり、強調させるフィルターの設定を調節します。
これは、リアルタイムで変化させることができます。
【CUTOFF】
フィルターが効果が出てくる周波数(カットオフ周波数)を設定すると、音が明るくなったり音が暗くなったりする効果を得られます。
【RESONANCE】
カットオフ周波数付近の音を強調して音色にクセをつけることができます。音色のクセを強くしたり弱くするといった効果を得られます。
細かい効果を付けることで多彩な音色に聴こえますが、リアルタイムで実施するので音の出し方に注意が必要です。
どのレベルにしたら、どのような音が鳴るということを事前に把握することが大切です。
ポイント
音の高域や低域のレベルを変化させる(EQ:LOW / EQ:HIGH)
音にかかるイコライザー(EQ)の高域と低域のレベルを調節すると音の表現が豊かになります。
例えば、ベル系の音などが音全体で前に出すぎるなら、高域レベルを下げることで緩和されます。また、ベースとなる音をシンセ鍵盤で鳴らす場合には低域レベルを上げることで表現力が上がります。
ポイント
音に響きをつけて音色を変化させる(REVERB)
シンセ鍵盤で弾く音にリバーブ、つまりは残響をつけることが可能となります。
リバーブ効果をつけると、広い空間や、ライブ、コンサートホールで演奏しているような響きが得られます。
リバーブを深くしたり、浅くしたりすることで音に深みを出してより良い音にすることができますが、音色によっては効果が得られないものもあります。リード系のシンセ音色に関してはあまりリバーブは掛けません。
音に効果(エフェクト)をかけると同じ音でも違って聴こえ、表現力が多彩になるので活用していくと良いです。
多彩な音色を使ったら、世界が変わった
ただ音を鳴らすだけではつまらないです。多彩な演奏機能を使うと世界が変わります。
- 音の高さをオクターブ単位で変える
- 音の高さをリアルタイムに変化させる
- ピッチ・ベンド/モジュレーション・レバーで音色を変化させる
上記のとおり。特に重要なのは「音を変化させる」ことかなと思っています。
SOUND MODIFYを使う以外にも、音の高さなどを変化させるだけで違う聴こえ方や見える世界が違ってきます。
鍵盤を弾きながらピッチ(音程)を変化させることをピッチ・ベンド効果といいます。
また、鍵盤を弾きながらビブラートをかけることをモジュレーション効果といいます。
音の高さを変化させて音色に効果を出す際は、例えばピアノ音色の音の高さを1オクターブ高い音色と普通の音色を、レイヤー(音を重ねる)機能を活用すると簡単にオクターブ奏法で音を鳴らせます。
鍵盤の機能を活用すればピアノテクニックを使わなくても演奏できます。テクニックは他でたくさん使いましょう。使える機能や音色は最大限活用するのが大切です。
出したい音が出せるように追及することが大切
音色はゼロから作るのも良いです。しかし、初心者であったり、簡単に音作りをしたいというのなら、プリセット音色を活用していくのもアリです。
しかしながら、ただ音を鳴らすのではなくエフェクトを掛けたりして音に変化を出して鳴らすと多彩なサウンドが鳴ります。
鳴らしたい音がプリセットされているのにわざわざゼロから作るのは無駄だと思います。(深いシンセ知識やスキルを習得したいなら無駄ではないです。)
音の加工は時間が掛かりますが、「音の再現」「音の表現力」を高めるためには必要なことだと思います。
平坦な音ではなく、鮮やかな音色を鳴らすと良いサウンドに繋がります。是非チャレンジしてみてください。