Windows 10の次世代バージョンとして「Windows 11」が登場しました。
Windows 10は2015年にリリースされていて、大型アップデートは6年ぶりとなります。
この記事では、Windows 11の特徴やWindows 10からどのように変わったのかまとめて解説しています。
Windows 11へのアップグレードを検討している方は参考にしてください。
目次
Windows 11の特徴
Windows 11は新しいデザインとなり、さらに優れたパフォーマンスを発揮します。
Windows 11はどのようなOSなのか特徴や新機能などをまとめていきます。
Windows 11の特徴
- デザインの大幅刷新
- マルチタスク機能の強化
- ウィジェット機能の復活
- Androidアプリが使用可能
- タッチ操作やペン操作の強化
- ゲーミングサポートの強化
- ブラウザの高速化
- 「Microsoft Teams」チャット機能
- Microsoft Storeの大幅アップデート
特徴を詳しく解説していきます。
デザインの大幅刷新
今回のWindows 11でまず注目すべきポイントは、デザインとなります。
今まではスタートボタンが画面の左下でしたが、MacOSのように画面中央に配置されました。
ポイント
スタートボタンが画面の中央に配置され、非常にスタイリッシュなデザインになりました。
ウルトラワイドモニターなどを使っている方は、スタートボタンが中央になることでより見やすくなるといったメリットに繋がります。
スタートメニュー内も今までのWindowsのリスト表示ではなく、iPhoneやAndroidのようなアイコン一覧表示となっています。
Windows 11は大幅にデザインが変化していて、iPad Proのようなタブレットと同じような操作性となり使いやすくなる印象です。
ポイント
タッチ操作が非常に便利なUI(ユーザーインターフェイス)になっています。
デスクトップからの検索機能はフローティング表示となり、ウィジェットを呼び出しスマホのように使いやすくなります。
また、テーマ機能が簡単に切り替えることができます。これにより全体的なテーマをブラックなどにしたりできます。
ダークモードの選択も画面上ですぐに切り替え可能です。
マルチタスク機能の強化
画面の分割方法が複数用意されていて、縦に3つ表示できたりと複数のアプリを利用する際により便利になります。
ポイント
複数のウィンドウを自動で綺麗に並べてくれる機能です。
ウルトラワイドモニターなどで、3つのウィンドウに分割して作業する際に綺麗に3つの画面に自動でレイアウトされます。
使っているモニターに合わせて自動で分割調整され、より使いやすくなります。
ウィンドウが複数表示されていて整列されていない場合でも外部ディスプレイを接続すれば、自動でウィンドウを綺麗に並び替えてくれる機能が搭載されました。
さらにモニターを再接続すると、デスクトップが自動的に前回接続していた状態に戻ります。
ウィジェット機能の復活
Windows VistaやWindows 7に搭載されていたウィジェット機能ですが、Windows 8から廃止されていました。
しかし、最近はウィジェットをスマホで使うなど、ウィジェットの認知度が上がったことによりウィジェットが再登場しました。
ポイント
さらに使いやすく進化したウィジェットがWindows 11で利用可能です。
Androidアプリが使用可能
タッチ前提のAndroidアプリがWindows 11上で動作することができます。
Windows 10ではWindowsとGalaxyを連携させてAndroidアプリを動かす機能がありますが、連携機能やエミュレーターを使わずにWindowsのみで動作が可能となります。
ポイント
Androidアプリも操作でき、よりマルチタスクで魅力的です。
IntelおよびAmazonとの協業により実現したという背景があり、アプリストアは「Google Play」ではなく「Amazon アプリストア」が用いられ、「Microsoft Store」でAndroidアプリを検索し、「Amazon アプリストア」を通じてダウンロードできるようになります。
タッチ操作やペン操作の強化
タッチ操作やペン操作、ボイス機能がさらに強化されます。
タッチ向けに新しいソフトウェアキーボードが導入されるとしています。
ポイント
Surface Proなどのタブレットとしても使えるWindowsがさらに進化して使いやすくなります。
Windows 11は全体的にスマホやタブレットの操作性を意識しているため、より使いやすく改善されています。
ゲーミングサポートの強化
Windows 11のゲーム環境では、AutoHDR対応(HDRに対応していないゲームも疑似的なHDR表示にしてプレイが可能)となったり、DirectX 12への最適化などパフォーマンスが大幅に向上します。
ゲームサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass for PC」をサポートします。(月850円で100種類以上のゲームが遊び放題)
DirectStorageもアップデートされます。また、SSDのバッファを有効活用し、よりゲームの読み込み速度が向上します。
ブラウザの高速化
GoogleChromeやOperaなど含めあらゆるブラウザの実行が高速化されます。
ポイント
ブラウザが高速化することで、検索などがより速くなり操作が快適になります。
スリープタブやスタートアップブーストによりメモリ、CPU使用率の節約が可能で、リソースが少ないPCでも快適に使用できます。
「Microsoft Teams」チャット機能
MicrosoftのWeb会議機能「Microsoft Teams」がOSにドッキングされました。
PCのコミュニケーションツールとしてWeb会議システムの重要性は年々向上しています。
ポイント
Zoomのようにビデオ会議が標準でできるようになります。
無料版は60分までのビデオ会議が可能となり、それ以降の利用には540円 ユーザー/月相当(年間契約)が必要となります。
Microsoft Storeの大幅アップデート
Windows 11で、Microsoft Storeが大幅アップデートされます。
Microsoft Storeで映画が購入できたり、購入した映画をテレビで試聴することが可能になるとしています。
また、現在はMicrosoftが提供したソフトウェアのみがストア上にありますが、今後は一般的なソフトウェアも配信されるとしています。
ポイント
- Microsoft Storeで映画などのビデオが購入可能
- ソフトウェアの種類が増加
- デザインや検索の改善
- Win32アプリの標準サポート
Windows 11のシステム要件
Windows 11の導入に最低限必要なスペックは以下のとおりです。
仕様の最小要件
プロセッサ:動作周波数1GHz、デュアルコア以上以上の64ビット互換プロセッサもしくはシステム・オン・チップ(SoC)
RAM:4GB
ストレージ:64GB以上
システム ファームウェア:UEFI、セキュア ブート対応
TPM:バージョン2.0
グラフィックス カード:DirectX 12 以上
ディスプレイ:9インチ以上、8ビット カラーのHD解像度(720p)
インターネット接続:Microsoftアカウントが必要
セキュリティ強化のため「TPM 2.0」と「セキュアブート」は必須となります。
また、注意点として、まだ対応していないソフトウェアも多く存在しているためインストール前に、使用するソフトの確認をする必要があります。
Windows 11は2021年10月5日リリース
Windows 10の後継OSである「Windows 11」のリリース日は2021年10月5日です。
互換性のあるWindows 10搭載のPCであれば、無償アップグレードが可能です。
Windows 10のサポート期限は以下のとおりです。
Windows 10のサポート終了日
Windows 10は2025年10月14日でサポートの提供が終了します。
まとめ
Windows 11の正式リリースは2021年10月5日です。
久しぶりのOSの大型アップデートなので今後の拡張などにも期待です。
ポイント
Windows 10でも操作性も良く非常に満足度の高いOSでしたので、Windows 11はWindows 10をベースに現代で必要な様々な機能を搭載するとしています。
大型アップデートの際は、すぐのアップデートはおすすめできません。自分が使っているPCやソフトウェアの互換性があるのかなど確認することが重要となります。
Source:Microsoft