新しいM4チップを搭載し、iPad初の有機ELディスプレイを搭載した新型iPad Proが登場しました。
デザインとスペックの両方がアップデートされフルモデルチェンジの年となりました。
iPadシリーズの中で最上位モデルとなる新型iPad Proは、従来のiPad Proの性能や機能を引継ぎ大幅な進化を遂げました。
この記事では、M4チップ搭載iPad Proの進化ポイントや特徴をまとめました。
M4チップ搭載iPad Proが気になる方、購入を検討されている方は参考にしてください。
目次
新型iPad Proは買うべき?進化ポイントまとめ
M4チップ搭載iPad Proはデザインが刷新されて、従来モデルのiPad Proでは搭載されなかった機能が新たに追加されました。
M4チップ搭載iPad Proがどのような進化をしたのかまとめました。
特徴まとめ
- 11インチと13インチモデル
- 有機ELディスプレイ搭載
- Nano-textureのオプション追加
- SDR輝度が最大600から1,000ニトに向上
- M4チップ搭載
- AV1デコード対応
- 5.1mmに薄型化 (13インチ)
- 本体の軽量化
- フロントカメラの横向き化
- 最大2TBストレージ(128GB廃止)
- 新型Magic Keyboard、Apple Pencil Pro対応
- 価格は168,800円~
- 発売は2024年5月15日(水)
進化ポイントや特徴を詳しく解説していきます。
デザインの刷新
新しく登場したiPad Proは11インチモデルと13インチモデルの2種類がありますが、11インチモデルは5.3mmの薄さ、13インチモデルは5.1mmの薄さと驚異的な薄型化が図られました。
iPod nanoと比較しても、新型iPad Proの方がさらに本体が薄くApple史上最も薄い製品となりました。
また、筐体の素材変更に加えて、背面のAppleロゴを銅素材にしたことにより排熱効率が向上しています。
従来モデルと比較すると一目瞭然で、かなり薄型化されていることがわかります。
これらは有機ELディスプレイの採用により、バックライトが不要になることでディスプレイが薄型化されています。有機ELは1つの画素を構成する素子自体が光るためバックライトが不要となり、iPad Proがより薄く軽くなります。
さらに、重量は11インチモデルが444g(Wi-Fiモデル)、13インチモデルが446g(Wi-Fiモデル)と従来モデルと比較して約100gも軽量化されています。
2024年iPad Pro (Wi-Fiモデル) |
2022年iPad Pro (Wi-Fiモデル) |
13インチ:579g 11インチ:444g |
12.9インチ:682g 11インチ:466g |
M4チップ搭載iPad Proでは、フロントカメラの位置が横向きに変更になっています。
また、従来までは搭載していた超広角カメラは廃止となりました。
ポイント
- 厚さが6.4mmから5.1mmに薄型化
- 最大100g軽量化
- 筐体の材質変更で排熱効率が向上
- フロントカメラが横向きに変更
- 超広角カメラは非搭載
有機ELディスプレイ搭載
M4チップ搭載iPad Proは、iPad初となる有機EL(Ultra Retina XDR)ディスプレイを搭載しました。
有機ELディスプレイによって、より明るく黒の表現に優れた高いコントラスト、さらに広い視野角を実現します。
2枚の有機ELパネルを1枚のディスプレイに使う「タンデムOLEDテクノロジー」が採用されています。フルスクリーン輝度は1000ニト、HDRのピーク輝度は1600ニトとなります。
ポイント
新たなディスプレイでは、映像はより明るく鮮やかで文字はよりクリアに映し出されます。
明るい部分はより明るく鮮やかに表示され、暗い部分はより暗く引き締まって鮮明な映像が表示されるため、動画鑑賞はもちろん画像編集、イラスト制作などのシーンで性能を発揮できます。
また、ディスプレイのガラスのオプションとして、Nano-texture(高品質な反射防止ガラス)が追加されました。
Nano-textureガラスのオプションは、ストレージ容量が1TBおよび2TBの構成のみ選択可能となります。
M4チップ搭載
新型iPad Proは、11インチモデルと13インチモデルのどちらもM4チップが搭載されタブレット端末としては圧倒的な性能を誇ります。
CPUは4つのパフォーマンスコアと6つの高効率コア、GPUは10コア、Neural Engineは16コアの構成となります。
「AV1デコード」に対応し、ストリーミングビデオなどでの電力消費を抑え効率的な処理を実行できます。
M4チップによって圧倒的なパワーとパフォーマンスを発揮し、あらゆる操作がより快適になります。
ポイント
- M2より最大1.5倍高速なCPUパフォーマンス
- GPUはレンダリングパフォーマンスを4倍に強化
- Neural Engineは毎秒38兆回の演算処理可能
- 排熱パフォーマンスが20%向上
- 10コアCPU/10コアGPU/16GBメモリ(1TBモデル以上)
- AIを活用したアプリに最適化
- AV1のハードウェアアクセラレーション対応
ストレージ容量によるM4チップ構成は下記のとおりです。
容量 | CPU | GPU | メモリ |
256GB | 9コア | 10コア | 8GB |
512GB | 9コア | 10コア | 8GB |
1TB | 10コア | 10コア | 16GB |
2TB | 10コア | 10コア | 16GB |
ストレージ容量によってCPUコア数およびメモリが変わるため、より高性能を求める場合は1TBモデル以上が最適です。
カメラのアップデート
M4チップ搭載iPad Proは、1200万画素の広角カメラを搭載しています。
iPhone 14 Proで初搭載した「アダプティブTrue Toneフラッシュ」が搭載され書類のスキャンをAIによって認識し、影が映り込む場合は複数の写真が撮影され影を除去し品質を高めます。
従来のiPad Proでは1200万画素の広角カメラと1000万画素の超広角カメラが搭載されていましたが、M4チップ搭載iPad Proでは超広角カメラが廃止されシングルカメラとなりました。
ポイント
- アダプティブTrue Toneフラッシュ対応
- 書類スキャンの高品質化
- ƒ/1.8絞り値
- 超広角カメラの廃止
Apple Pencil Proに対応
Apple Pencil Proは、新しい機能を搭載し「探す機能」にも対応するなど、さらに使い勝手が向上しました。
ペン先を指で強く持つとツールパレットを表示でき、ペンの太さなどを簡単にコントロールすることができます。
ポイント
- スクイーズ(つまむ)機能搭載
- 触覚フィードバック搭載
- 探すネットワーク対応
- 傾き検知対応
- 価格は21,800円
- 発売は2024年5月15日(水)
Apple Pencil Proはこれまでにない多数の機能を搭載し、新感覚のApple Pencilとなって登場しました。
新しいMagic Keyboardに対応
iPad Pro用の新型Magic Keyboardが登場しました。初のファンクションボタンが搭載され、MacBookのような使い勝手になります。
また、従来モデルよりも軽く、さらに薄く進化しています。
最新情報まとめ
- 新しいデザインに刷新
- 本体の薄型軽量化
- ファンクションボタン搭載
- トラックパッドの進化
- 発売は2024年5月15日(水)
iPad Proで文字入力を多く使う方にとっては、従来モデルよりも使いやすく便利になります。
価格は168,800円~
11インチiPad ProのWi-FiモデルおよびWi-Fi+セルラーモデルは下記のとおりです。
11インチ(Wi-Fi) | 11インチ(Cellular) |
256GB:168,800円 512GB:204,800円 1TB:272,800円 2TB:340,800円 |
256GB:204,800円 512GB:240,800円 1TB:308,800円 2TB:376,800円 |
13インチiPad ProのWi-FiモデルおよびWi-Fi+セルラーモデルは下記のとおりです。
13インチ(Wi-Fi) | 13インチ(Cellular) |
256GB:218,800円 512GB:254,800円 1TB:322,800円 2TB:390,800円 |
256GB:254,800円 512GB:290,800円 1TB:358,800円 2TB:426,800円 |
Nano-textureガラスのオプションを選択する場合は追加で16,000円となり、iPad Proのフルスペックは44万円となります。
まとめ
Apple史上最薄として注目されている新型iPad Proは、初の有機ELモデルでMacよりも早くM4チップを搭載しました。
従来モデルから比べると性能が大幅に強化され、より使い勝手の良いiPad Proとなって登場しました。
こんな方におすすめ
- 美しい動画を視聴したい!
- 軽くて薄いiPad Proが欲しい!
- 高度な動画編集、イラスト制作をしたい!
- 複数のコンテンツを表示して作業したい!
- 長期利用したい!
新型iPad Proは、数年ぶりの大型アップデートとなり長く使う方にとっては買い時といった印象です。
Source:Apple