ChromebookはGoogleが開発した「Chrome OS」を搭載したノートパソコンです。
その中でも今回紹介するモデルは、Webブラウジングや勉強、SNS、資料作成、YouTubeなどの動画視聴が出来て2~3万円台とかなりお安い価格です。
必要十分なスペックで、価格をできるだけ抑えたい方におすすめです。
この記事では、Acer Chromebook Spin 311を実際に使ってみてわかった優れているポイント、弱点などをレビューしていきます。
Chromebookが気になる方や、購入を検討している方は参考にしてみてください。
目次
Acer Chromebook Spin 311の特徴
Acer Chromebook Spin 311は、11.6インチのタッチスクリーンに対応したIPS液晶(LEDバックライト)搭載のノートパソコンです。
2~3万円台(店頭価格)で買えるエントリーモデルです。
本体スペックは以下のとおりです。
スペック
画面サイズ | 11.6インチ(光沢) タッチ液晶 |
解像度 | 1366×768 |
CPU | MediaTek プロセッサー M8183C 2.00GHz |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB eMMC |
バッテリー | 約15時間 |
通信 | Wi-Fi 5(IEEE802.11ac) Bluetooth 4.0 |
端子 | USB-Cポートx1 USB-Aポートx1 |
重量 | 1.05kg |
ウェブ検索、動画視聴、メールなどの普段使いには最適なスペックです。
Acer Chromebook Spin 311を詳しく紹介していきます。
清潔感のあるデザイン
Acer Chromebook Spin 311のデザインは、安っぽくはないけど高級感があるわけでもありません。
良くも悪くもシンプルなボディで落ち着いていて、清潔感のある印象です。
指紋など汚れやキズは目立たない仕上がりとなっています。2~3万円台と考えると十分すぎる質感です。
本体の厚さは約18mmと薄型設計で、持ち運びには便利です。
インターフェースは必要最低限となっていて、右側にUSB Type-A端子が1つ、左側にはUSB Type-C端子(電源兼用)とイヤホンジャックを搭載しています。
ポイント
マウスや外部ストレージなど一般的な周辺機器も接続可能です。
多くの周辺機器を接続したい場合は、USBハブなど外部メモリーカードリーダーなどを使う必要があるのが弱点です。
また、底面部にはステレオスピーカーが搭載されています。高負荷な作業が想定されていないため、タブレット同様にファンは搭載されていません。
使い勝手が良いサイズ感
Acer Chromebook Spin 311のサイズは約290.0 x 18.8 x 206.0 mmで、A4サイズよりひと回り小さいスリム設計となっています。
机の上に置いて使っていても、圧迫感がなく省スペースでコンパクトです。
重さは約1.05Kgで、ノートパソコンとしては軽いモデルで持ち運びには便利です。
この薄さと重さながら15時間のバッテリーライフを搭載しているのも優れているポイントです。
ポイント
軽量薄型モデルのため、持ち運びに便利です。
12.9インチiPad ProとMagic Keyboardを合わせた重量が約1.4kgでM2 MacBook Airでも約1.2kgとなるため、比較的軽量モデルな印象です。
癖のない日本語キーボード
キーボードの配列は全体的に癖が少ない印象です。
Ideapad Duetと比較検討した際に、キーボードの打鍵感がAcer Chromebook Spin 311の方が心地良く感じました。
キーボードはバックライトは搭載していません。タッチパッドの感覚は少し安っぽく感じます。
打鍵感はしっかり安定しているため、高速タイピングが可能です。
資料作成やメールなど文章を打ち込む際は、非常に快適です。
起動や処理速度がとにかく速い
Acer Chromebook Spin 311は、MediaTek M8183Cと聞き慣れないCPUを搭載していますが、インテル製のCPUで言うところのCore i3ほどのスペックとなります。
ポイント
起動や処理速度がとにかく速く、想像以上にサクサク動きます。
データは基本的にクラウド上に保存するため軽く、起動するアプリも少ないので起動や処理速度が速くなります。
Geekbench 5でベンチマークを計測した結果、シングルコアが270、マルチコアが923となりました。
2~3万円台のパソコンがどれだけ実用的に使えるかが問題ですが、Webブラウジングや勉強、メールや資料作成、SNS、YouTubeなどの動画視聴などの使い方であれば十分なスペックです。
注意ポイント
簡単なスマホ用のゲームアプリは問題なくプレイできますが、高解像度のゲームは高性能なPCやスマホがおすすめです。
Chromebookは動作が軽くて良いという意見と、重くてあまりよくないパソコンという意見がありますが、それは使い方次第だと感じます。
タブレットとしても使える
Acer Chromebook Spin 311は、360°ヒンジのタッチスクリーンを搭載しているためタブレットとしても使えます。
ディスプレイを回転させられる「コンバーチブル型」となります。
ポイント
タッチで直感的な操作ができるのでタブレット型は便利です。
テント型にして省スペースで利用することもできるので、様々なシーンで活用できます。
重さが1kg程度あることで、タブレットとして使うには少し重く感じます。常にタブレットとして使いたいならiPadをおすすめします。
Google Playストアが使える
Google公式の「Playストア」で配信しているAndroidアプリを利用することができます。
ポイント
AmazonプライムビデオやHuluなどの動画配信サービスやKindle、Zoom、SNS、Androidスマホ向けゲームなどを楽しめます。
無料のオフィスソフトも、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートなどのサービスが使えます。
ログインすれば、既にスマホで作ったデータもChromebook上で引き続き使える強みがあります。
注意ポイント
Microsoft Officeを利用する場合は、Microsoft 365の購入が必要です。
セキュリティや設定が必要ない
初期設定時には、Googleアカウントでログインし、Wi-Fiの設定をするだけなので簡単です。
ポイント
Googleアカウントの同期により、他のパソコンやスマホと同じ環境になり便利です。
複雑な初期設定及びカスタマイズなどはなく、直感的な操作ができます。
Windowsパソコンのように、「ウイルスバスター」や「ESET」などのセキュリティソフトを導入する必要もありません。
また、OSのアップデートは自動更新のため非常に快適です。
Chromebookはこんな人におすすめ
Googleの提供するサービス全般を普段から利用している方であれば、十分その価値を感じてもらえると思います。
Chromebookがおすすめの方は以下のとおりです。
こんな方におすすめ
- 2~3万円台のノートパソコンが欲しい!
- Webブラウジング、動画視聴がしたい!
- 資料作成など仕事で使いたい!
- 教育や勉強で使いたい!
- 動画編集やイラスト制作など重い作業はしない!
パソコン本体を買い換える際も、Googleアカウントの同期によりChromeBookの利便性を実感します。
Windowsのパソコンと比べると出来ることがかなり制限されています。出来ることが制限されているからこそ、教育や仕事での活用に向いているノートパソコンと言えます。
まとめ
Chromebookは、2~3万円台と安いのにサクサク動作する高いコストパフォーマンスが1番の選ぶ理由です。
タブレット並みの価格でパソコン操作が可能なのが最大の特徴となります。
そんな中で、Acer Chromebook Spin 311はシンプルな操作性やコスト面で非常に優れています。
Windowsのパソコンなら動かないようなスペックですが、Chrome OSなら動くといった印象です。
ポイント
主な用途がWebブラウジングやメール、書類作成、動画視聴など軽い作業ならChromebookで事足ります。
用途が明確でChromeやAndroidアプリをメインで活用するなら、高い満足感を得られるノートパソコンです。