iPad Airは、iPadシリーズの中でも性能と価格のバランスが良く一番コスパの高いモデルです。
iPad Air 第4世代は2020年秋に発売しましたが、最新モデルであるiPad Air 第5世代は2022年春に約2年ぶりにアップデートされて登場しました。
この記事では、iPad Air 第5世代とiPad Air 第4世代の違いについて比較し解説していきます。
新型が気になる方、iPad Airの購入を検討している方は参考にしてください。
また、iPad Proとの違いを比較したい方は関連記事を参考にしてください。
目次
新型iPad Air 5とiPad Air 4の違いを徹底比較
新型iPad Air 5とiPad Air 4の違いを比較してまとめました。
iPad Air(第5世代) |
iPad Air(第4世代) |
|
ディスプレイ | 10.9インチ Liquid Retina 2,360 x 1,640ピクセル 264ppi 500ニトの輝度 |
10.9インチ Liquid Retina 2,360 x 1,640ピクセル 264ppi 500ニトの輝度 |
ProMotion | ー | ー |
プロセッサ | M1 | A14 Bionic |
メモリ | 8GB | 4GB |
ストレージ | 64GB 256GB |
64GB 256GB |
背面カメラ | 12MP広角カメラ(f/1.8) | 12MP広角カメラ(f/1.8) |
フロントカメラ | 12MP超広角カメラ(f/2.4) FaceTime HDカメラ |
7MP広角カメラ(f/2.0) FaceTime HDカメラ |
スピーカー | ステレオスピーカー | ステレオスピーカー |
生体認証 | Touch ID | Touch ID |
バッテリー | ビデオ再生(Wi-Fi): 最大10時間 |
ビデオ再生(Wi-Fi): 最大10時間 |
通信 | 5G(Sub6) Wi-Fi 6(802.11ax) Bluetooth 5.0対応 |
Wi-Fi 6(802.11ax) Bluetooth 5.0対応 |
充電端子 | USB-C USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s) |
USB-C |
重量 | Wi-Fi:461g Cellular:462g |
Wi-Fi:458g Cellular:460g |
本体カラー | スペースグレイ スターライト ピンク パープル ブルー |
シルバー スペースグレイ ローズゴールド グリーン スカイブルー |
価格 | 74,800円~ | 62,800円~ |
最大の違いはプロセッサにM1チップが搭載されたことです。さらに、メモリが倍の8GB搭載となりフロントカメラが強化されました。
しかしながら、従来モデルのiPad Air 4と比べ重量がやや重くなり価格が上がりました。
詳しく違いを解説していきます。
M1チップ搭載で処理性能が大幅向上
最大の進化ポイントは、搭載チップがAシリーズからMシリーズになったことです。
iPad Air 4にはA14 Bionicが搭載されていましたが、新型iPad Air 5ではiPad Proと同じM1チップが搭載され処理性能が大幅に向上しました。
ポイント
A14 BionicチップからM1チップに進化し、大幅にパワーアップしました。
iPad Air 4に比べCPU性能が最大60%高速化されて、GPU性能も最大2倍高速化しました。
M1チップが搭載されたことで、グラフィックが綺麗なゲームや4K動画編集もより快適になりました。
メモリが8GB搭載され高速化
iPad Air 4ではメモリは4GB搭載されていましたが、新型iPad Air 5はM1チップを搭載した兼ね合いでメモリも2倍の8GBが搭載されました。
ポイント
メモリ容量が4GBから8GBへ向上しました。
多くのアプリを快適に起動したり、大量のデータの読み込みがさらに高速化しました。
1つの処理が終了するまで、他のアプリの実行を控えていた場面でも同時に実行することが可能になりました。
高画質ゲームや動画のエンコードなど、様々な処理で動作が以前より軽くなっています。
フロントカメラが12MPに向上
新型iPad Air 5は、メインカメラは同じ12MPのシングルカメラが搭載されましたが、フロントカメラの画素数が7MPから12MPに向上しました。
さらに、12MP超広角フロントカメラは、自分や他のユーザーを常にフレーム内に収めてくれるセンターフレーム機能にも対応しました。
ポイント
- フロントカメラが7MPから12MPに向上
- 超広角レンズ搭載
- センターフレーム対応
また、スマートHDR 3や1080p HDビデオ撮影(25fps、30fp)、手ブレ補正機能を使ったタイムラプスビデオ、ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)、映画レベルのビデオ手ブレ補正(1080pと720p)、レンズ補正などの機能が追加され、画素数だけでなく機能面も大きく改善されました。
5G通信に対応
新型iPad Air 5は、最新通信規格の5G(サブ6のみ)に対応しました。5Gについてはエリアが拡大しているのでセルラーモデルを選択した方は恩恵を受けられます。
ポイント
超高速、大容量通信が可能になり、さらには超低遅延、多数同時接続が可能となります。
USB-Cの転送速度が10Gbpsに向上
新型iPad Air 5は、USB-Cの転送速度が5Gbpsから10Gbpsに向上しました。
ポイント
従来モデルよりもさらに高速な転送が可能となります。
ただし、iPad ProのようなThunderbolt(最大転送速度は40Gbps)になったわけではありません。
ディスプレイは進化なし
新型iPad Air 5(10.9インチ)はLiquid Retinaディスプレイが採用されています。True Tone、P3の広色域、反射防止コーティングに対応していて画面の美しさと持ち運びやすさが魅力です。
従来モデルのiPad Air 4とディスプレイは変わりません。そのため、iPad Air 4のアクセサリーとも互換性があります。
ポイント
新型iPad Air 5はiPad Air 4と同じディスプレイです。
iPad Proと違い、リフレッシュレートが最大120Hzの「ProMotionテクノロジー」には対応していません。つまり画面のリフレッシュレートは60Hzです。
最初に120HzのiPad Proに触れてしまうと、滑らかな画面の快適さ故にiPad Proを選びたくなってしまうくらいに60Hzと120Hzの差は大きいのです。
iPad Air(第5世代) | iPad Air(第4世代) |
10.9インチ Liquid Retina 2,360 x 1,640ピクセル 264ppi 500ニトの輝度 LEDバックライトMulti-Touch 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング 1.8%の反射率 500ニトの輝度 Apple Pencil(第2世代)対応 |
10.9インチ Liquid Retina 2,360 x 1,640ピクセル 264ppi 500ニトの輝度 LEDバックライトMulti-Touch 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング 1.8%の反射率 500ニトの輝度 Apple Pencil(第2世代)対応 |
サイズ感・デザインは変わらず重量が増加
新型iPad Air 5は従来のiPad Airと同じく、ホームボタンのないフルスクリーンディスプレイでフラットなデザインになっています。
寸法は新型モデルも247.6 x 178.5 x 6.1mmとなり同じですが、M1チップ搭載のためSoC周りが変更となっているので重量は新型の方が3g(Wi-Fiモデル)重くなっています。
ポイント
デザイン、サイズ感(寸法)は同じですが、重量がやや重くなっています。
iPad Air(第5世代) | iPad Air(第4世代) |
Wi-Fi:461g セルラー:462g |
Wi-Fi:458g セルラー:460g |
iPad Air 4との差額は12,000円
新型iPad Air 5は、従来モデルのiPad Air 4より価格が12,000円高くなっています。(価格はすべて公式価格です)
価格は高くなっていますが、M1チップを搭載したりと性能が向上しているためコスパは良いと言えます。ただし、iPad Air 4を安く買った方がよりお得に感じる方も多いと思います。
長く使うなら、さらに使い勝手がよくなって進化した新型iPad Air 5をおすすめします。
iPad Air 4を購入した後に「新型iPad Air 5を買えばよかった」と後悔することはあっても「iPad Air 4を買えばよかった」と後悔することはないでしょう。
また、iPad Proとの差額は14,000円となります。iPad Air 5の購入を検討している方は、iPad Proとどっちを買うべきか確認することも視野に入れることをおすすめします。
ポイント
コスパ重視:iPad Air 4(62,800円~)
バランス重視:iPad Air 5(74,800円~)
性能重視:iPad Pro(94,800円~)
まとめ
M1チップを搭載した最新モデルのiPad Air(第5世代)とiPad Air(第4世代)の違いを比較し徹底解説しました。
ポイント
デザインは大きく変わりませんが、性能や機能が大きく進化しました。
動画視聴、音楽鑑賞、ブラウジング、SNS閲覧、ゲームなどにより最適なiPad Airになりました。
スペックは現行モデルのiPad Proに匹敵するレベルです。価格もiPad Proよりも安いのでお得なモデルとなります。
性能と価格のバランスが良く一番コスパの高いモデルが欲しい方は新型iPad Airがおすすめです。
Source: Apple